丸洗いにする?それとも打ち直しする?
敷布団のお手入れについてご相談がありました。
ご主人が使っておられた敷布団ですが、体調を崩されて入院されているそうです。その間に、敷布団を綺麗にしておきたいのですが、丸洗いと打ち直し、どちらの方がいいですか?とのお問い合わせがありました。
お布団のメンテナンスの場合、丸洗いか打ち直しかで悩まれるケースが多く、今回は、その違いをご紹介させて頂きたいと思います。
丸洗いと打ち直しの工程の違い(綿敷布団の場合)
丸洗いの場合だと…
お預かりしたお布団(今の場合だと敷布団)のまま、つまり側生地の付いた状態で専用の洗浄機で水洗いを行います。
その後、すすぎと熱風(約70度)の乾燥を施して仕上げます。
ダニや雑菌が取り除かれ綺麗になりますが、側生地はそのままの状態で仕上げますので、生地のシミなどは、若干残る場合があります。
また綿わたの布団の場合は、水に濡らすと綿の繊維が縮みますので、仕上がりは、出す前より若干ふっくらする程度になります。
価格は、税込3300円〜ぐらいとなります。
ふとん洗浄機
打ち直しの場合だと…
お預かりしたお布団の側生地を取り、中綿を専用の打綿機(両綿機)で綿を解します。
その後、新しい綿わたを足しながらより細かな繊維に戻すことが出来る打綿機(カード機)に通して、綿を再生していきます。
両綿機〜カード機と、段々と針山が細いドラムの中に綿を通すことで、綿が繊維状まで戻り、汚れた部分やヘタって短くなった綿繊維が取り除かれていきます。
その後、新しい側生地に再生した綺麗な綿を使い布団に作り直すのが打ち直しです。
打ち直しの場合、丸洗いと違い中綿が綺麗に復元されるので、お布団がふっくらと仕上がります。また、側生地も新しくなるので、ほぼ新品のお布団の様に仕上がります。
価格は、税込10670円〜ぐらいとなります。
製綿機(両綿機)
製綿機(カード機)
敷布団1枚のメンテナンスにかかる料金も違いますので、その分、仕上がりにも差が出てきます。
綿のお布団の場合、匂いや汚れを手軽に取りたいとお考えなら「丸洗い」で十分かと思います。ただ、工程で水を通すので、メンテナンス後、中綿が早く硬くなる場合があります。
また、中綿が硬くなって布団がヘタって寝心地が変わってきた、側生地が傷んでいるとか、メンテナンス後も毎日寝心地よく長く使用したいとお考えの場合は、打ち直しがオススメです。
今回のお客様は悩まれた末、ご主人が退院後、ゆっくり楽に寝られる方が良いということで、打ち直しの方を選ばれました。
下写真の左側が今回お預かりした打ち直し前の敷布団。右側が打ち直ししてお仕立て直しした敷布団。
お仕立て前と後を比較すると、ふっくらときれいに仕上がりました。
「これでお父さんが退院してきても安心です!」と、奥様からお言葉を頂きました。
マル井ふとん店では、布団の丸洗いから打ち直し(リフォーム)まで、布団に関するご相談は、何でもお聞き下さい。
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