婚礼布団を今の布団サイズに…
一昔前の婚礼布団(ドンス布団)は、今の布団サイズと違い
掛布団 150×200cm
敷布団 120×200cm
ぐらいの大きさに仕上がっています。
もうひと世代前は、丈が180cmしかないものもあります。
今回お預かりしたドンスのお布団
今のお布団の幅サイズだと、掛布団はシングルサイズ。敷布団はセミダブルサイズに相当します。
当時敷布団は、一人又は二人でも寝られるように幅広に仕立てられていたのと、反物(表生地)を使って作るので必然的に上記サイズに仕上がっていました。
加えて中綿の量も多く、今使うには余りにも重く、取り扱うのも一苦労します。当時は、「嵩高のある方が晴れやかで良い」というので、このようなお布団が作られていました。
でも今、見ると、違和感のあるサイズですね。
今回のご依頼(ご相談)は、30年ぐらい前の婚礼布団を、息子様ご家族が帰省された時に使えるお布団サイズへ仕立て直しして欲しいとのご要望でした。
息子様の身長も175cm以上あるそうなので、丈は210cmに揃え掛敷布団2組お仕立て直しさせていただく事になりました。
中綿は、ご使用回数が少なかったのか、比較的綺麗な状態でしたが、ややポリエステル綿が多めの混綿でしたので、綿わたを多めに足し綿しながら打ち直したので、寝心地のいい綿に再生出来ました。
掛布団と敷布団とでは、使われている綿の質が違うので、別々に綿を再生します。
側生地を解いて中綿を出した状態
綿入れ直後の掛布団
掛布団は軽く仕上げるため、再生綿も1枚1枚を薄目に加工して綿入れをしていきます。
綿がきれいに積み上がったら、側生地の中に入れていきます。
この時、側生地の中に均等に綿が入るよう四方の隅々まで手で丁寧に入れていきます。
お預かりしたドンス布団の生地は、絹交織の生地でまだ綺麗な状態でしたので、小物作りに再利用したいとのご要望だったので、側生地はそのまま返却させて頂きました。
仕上がったお布団
このようにして、掛布団2枚・敷布団2枚のシングルロングの二組のお布団へお仕立て直しさせて頂きました。
納品させていただいた時、お客様から「とてもふかふかで、気持ち良さそう!」とのお言葉を頂きました。
お布団のメンテナンスは、この夏期にしておくと寒くなった時に、いつでも使い始めることが出来ます。お布団の事でお悩みがある時は、ぜひマル井ふとん店へ相談してみて下さい!
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