傷みが酷い布団でも打ち直しって出来るの?
側生地が、だいぶん破れてしまったんですが、打ち直し(リフォーム)出来ますか?
と、掛布団を持ってお客様がご来店なされました。
なるほど!ずいぶんと側生地が傷んでいます。中綿の汚れが進んでいる場合は、打ち直ししてもふっくらと再生出来ない場合がありますが、この掛布団の中綿を見せて頂いたら、なんとか打ち直し出来そうな綿でした。
そこで、お客様に仕立て直し後の側生地の柄を選んで頂き、打ち直し(リフォーム)をさせて頂く事になりました。
打ち直し前の掛布団(1)
打ち直し前の掛布団(2)
打ち直し前の掛布団(3)
布団カバーの役割
布団の側生地が弱る要因としては、布団カバーを掛けずに使用されることがあげられます。
カバーなしだと、就寝時に出る寝汗や油脂が側生地に直接付いてしまい、側生地が早く傷んで弱くなってしまいます。
また、側生地の破れが激しくなると、中綿まで汚れや傷みが進みます。中綿の傷みは、布団からのホコリを多く出す事につながり衛生的にも問題です。
布団カバーは、ご家庭で手軽に洗濯が出来るので衛生的で気持ちよく使えますし、文字通り布団本体のカバー(保護)としての役割を果たします。
また天日干しする時も、カバーをかけた状態で干した方が側生地を痛めずに済みます。但しこの場合は、出来るだけ晴天で乾燥しているな日を選んで干してください!
中綿を精製して、布団綿に再生していきます。
今回は、だいぶん中綿の汚れが多かったので、新しい綿わたとポリエステル綿の混綿した足し綿を多めに加え、掛布団用の軽めの中綿に再生しました。
(写真は、再生した綿をドラムで何重にも巻いて布団わたに再生しているところ)
数日間、仕上がった「再生綿」を寝かした後、綿入れ作業を行います。
綿入れから完成まで
仕上がりは、重くなり過ぎないよう”ふっくら”と仕上げることが出来ました。
下写真は、(左)打ち直し前の掛布団 (右)打ち直し後の掛布団
またこれで、当分お使い頂けます!
布団の素材にもよりますが、布団はカバーを掛けてのご使用をオススメします! (^^)
布団の丸洗いから打ち直し(リフォーム)まで、布団に関する事は、ぜひマル井ふとん店でご相談してみて下さい。
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